羽振りの良い米IT業界だけに、ソフトウエアの技術者の年収をみると、グーグルで約12万7143ドル(約1300万円)、アップルで12万4630ドル(約1300万円)、フェイスブックで12万1507ドル(約1200万円)と、いずれもかなりの高給。米の普通のサラリーマンの平均年収の軽く3倍以上です。
そのうえグーグルは福利厚生の充実ぶりでも有名です。社員食堂は一日中タダで食べ放題で、クライミング・ウォールやバレーボールのコート、2つのプールも使い放題。洗車場に散髪、医師の診察などもタダ…。
そして、そんな福利厚生の中でも羨望の的なのが、この一帯に住む約1200人の社員を毎日運ぶ無料のシャトルバスなのです。
2007年3月10日付米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)がこのバスについて詳細に報じていますが、それによると、1台37人乗りで、立派な革張りの座席にエアコンと無線LANを完備。朝の出勤時間帯は午前5時5分~午前10時40分、帰宅時間帯の夕方は午後3時40分~午後10時5分まで運行(全132便)。湾岸地域の6郡約20都市の主要40カ所で社員が乗降する綿密な路線網はサンフランシスコ最強の交通機関と揶揄(やゆ)されています。バス停の近くにわざわざ引っ越した社員も少なくないといいます。