グーグルが米サンフランシスコ湾上で極秘に建設している巨大な4階建ての建造物。関係者以外近づけない厳重警戒ぶりで、グーグルは「人々が新技術を双方向で学べるスペースに使う」とコメントしたが、地元市民から不安な声が出ている(AP)【拡大】
そして「問題はサンフランシスコの交通システムが十分ではなく、多くのIT企業が公共交通の便のない郊外にあるという歴史的な理由に起因している」と冷静に分析しています。
しかし、ほとんどの住民は、冷静に彼らを見ることはとてもできないようです。
同じ米CNNテレビなど複数の米メディアによると、こうした状況に怒った大勢の人々が12月9日の朝、サンフランシスコ最古の建物があるミッション地区のバス停で、グーグルのシャトルバスを約30分間、取り囲み、激しい抗議デモを行いました。
そのデモでは、グーグルの社員に扮(ふん)した活動家マックス・アルパー氏がグーグルの社員になりすまし、デモ隊に向かって「なぜ自分が暮らせる街に行かないんだ?。ここはそれなりの(裕福な)人が暮らす街だ」と絶叫するパフォーマンスを行いました。
アルパー氏はCNNに「僕のパフォーマンスは、この街で何が起こっているかを立証する政治劇なんだよ」と開き直りました。そしてアルパー氏の狙い通り、全米の多くのメディアがアルパー氏を本物のグーグル社員と思い込み、このデモの一件を大きく報じたのです。