シャープなヘッドランプ、コーナリングランプと大きなスピンドルグリルが印象的【拡大】
ドライバーの運転を快適にする装備にも触れておきたい。試乗前は「ステアリングヒーターなんて別に必要ないだろう」と思っていたが、10月下旬の外の寒さはなかなかで、手がかじかんでしまった。クルマに戻りスイッチを押すとすぐにハンドルが温かくなり、思わず「ありがたい」と口にしてしまった。ドアハンドルの輪郭をなぞる光のラインは、暗がりのドアの開閉時にとても役立つ。もちろん「必要ない」と言えばそれまでだが、こういった気配りが嬉しかったりする。
フロントガラスには走行速度が浮かび上がる。これは「ヘッドアップディスプレイ」という装置。時速のほか、交差点の右折・直進レーン情報などをあらかじめ表示し、急な車線変更を回避できる親切なシステムだ。
中国人観光客の視線を釘付けにするデザイン
「NX」は後方ピラー(柱)が太く窓が小さいため、背後の視界があまりよくない。「ブラインドスポットモニター」は、後方から接近する車両の存在を、ミラー内のインジケーターで知らせてくれる装置だ。車線変更するときには重宝する。縦列駐車や車庫入れ時にバックするときは、複数の車載カメラで後方状況をナビ画面に映し出す「パノラミックビューモニター」が便利だ。これら以外にも、クルマの安全をサポートする機能が随所にちりばめられている。