恵まれない子供たちが寝食を共にし勉強を続ける「ボーディング・ソンパウ・スクール」で医薬品などの支援物資を贈る飯田直樹さん(右)。左はホンカン校長=ラオス最南端アッタプー県【拡大】
物資を用意したのは、バンコクで日本人常駐薬局「BLEZ」2店舗を経営する飯田直樹さん(26)。3年前に日本の大学を卒業し、就職せずにタイで起業した。経済支援をするパートナーはいたが、店舗の立ち上げ、タイ薬事法に基づく登録手続き、従業員の確保など、すべて1人で行った。タイ語と英語を自在に操り、タイ人従業員からの信頼も厚い。
支援活動を始めたのは2年前。薬局も開設でき、少しばかり「心に余裕が生まれたころ」だった。赤十字やNGO活動に取り立てて抵抗があったわけではない。むしろ、そういった活動には敬意の念を抱いていた。ただ、自分が行うなら「もっと顔の見える、実感がある支援活動がしたかった」と言う。
初めこそ個人で活動する知人に同行したが、その後は完全な自己負担だ。村の村長や学校長に要望を聞き、できるだけ必要とされるものをそろえるようにした。薬局の経営者だから薬の用意には事欠かない。だが、村には薬の扱いに慣れていない人や、タイ語や英語で書かれた取扱説明書を読めない人もいる。だから、「この薬は1回に2錠まで。連続の服用には6時間以上、空けてください」などと細かく説明しながら渡していく。