2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相(酒巻俊介撮影)【拡大】
13年9月のブエノスアイレスのIOC総会で日本に投票した委員は「日本はこんなすごいものを造るのか」となった。それに安倍晋三首相は「他のどんな競技場とも似ていない真新しいスタジアムから確かな財源措置に至るまで、その確実な実行が確証されている」と演説して大拍手だったわけよ。
それにもう一つ。19年にはプレ五輪がある。五輪と同じ競技場を使うわけです。それまでに新国立競技場を完成させなければならない。
そういうわけで五輪によって新国立競技場はあんなふうに変わっちゃったんだが、「はじめにラグビーありき」というのは実に下品な推測で怒りを覚えるね。そんなこと言うならラグビーはWR(ワールドラグビー)と話をつけて日産スタジアム(横浜)に行くか、味の素スタジアム(調布)に行くという話になる。
あえて言えば16年に招致を失敗した東京都とJOCが考えた案でしょ。それだけのこと。ああいう大きな事業だとWTO(世界貿易機関)の関係で国際コンペをしないわけにはいかない。そこでザハって人を選んだというのは僕もさっぱりわからないが、16年招致の経緯なのかね。