強力な価格支配力で1970年代に「オイルショック」を演出したOPECだが、非加盟国である米国のシェールオイル増産もあり、価格調整機能には衰えがみえている。またOPECを主導するサウジには加盟国への不信感も強い。かつて減産を決定しても、輸出収入の確保を狙ったベネズエラなどが「抜け駆け」をして合意を破ったからだ。
OPEC加盟国だけでは価格調整が難しいと判断し、サウジとベネズエラは非加盟国のロシアやメキシコと総会前の25日にウィーンで協議した。しかし、減産では一致できなかった。
中国や欧州の景気低迷もあり、原油価格は直近の高値だった6月より3割以上も低い水準で推移している。減産の見送りを受け、欧州の代表的な原油指標である北海ブレント原油先物価格は同日、来年1月渡しが1バレル=71ドル台に一時下落し、約4年5カ月ぶりの安値をつけた。ニューヨーク・マーカンタイル取引所の米国産標準油種(WTI)は同日の時間外取引で1バレル=67.75ドルまで下落し、約4年半ぶりに70ドルを割り込んだ。