OPECの原油生産量は世界の約3分の1を占める。減産見送りを受け、1バレル=60ドル程度まで下落するとの見方もある。
減産に反対した加盟国は価格下落を容認することで、原油安の一因を作っている米国のシェールオイルの増産に歯止めをかける狙いもあるとみられる。OPECのバドリ事務局長は会見で「目標価格はない。最低価格もない」と述べ、当面は市場動向を注視する考えを示した。
不安定リスク
シェールオイル増産で米国産の原油が世界の原油消費量の約1割を占めるなど非加盟国の存在感が高まっており、OPECの減産効果を疑問視する声もある。伊藤リサーチ・アンド・アドバイザリーの伊藤敏憲アナリストは「仮に今回、減産に合意できても、原油価格の下落は避けられなかった」と話す。供給過剰の現状では、減産の穴を非加盟国が埋めてしまうからだ。