確かにクルマ、時計、ヘビーデューティーなウエア……。思い当たる節はあるのではないだろうか。ホームセンターなどで、いつ使うかわからない高額な工具をつい買ってしまう男性の気持ちは、女性には理解できないのだろう。
「逆に女性は、いくら高額なブランド物でも、値段=勝ち負けとは考えません。重視するのはコストパフォーマンス、カワイさ、使い心地、素敵さです。
また、男性は馴染みのバーで飲んだり、行きつけの店でランチを済ませることが多いのに比べ、女性は新しいお店を開拓し、その情報を共有しようとします。
加えて、男性はプライドの生き物なので、店員さんにいい恰好をしたがる。服を買いにいって、試着だけして帰ることがなかなかできませんが、女性はプライドより実利を取るので、何着試着しようとも、気に入らなければ、何も買わずに平気で帰ります。
つまり男性にとって、仕事を離れた領域での数字(主に、「値段」)は、細かく、面倒臭い存在以外の何ものでもないので、『どっちだっていいことに、女はなぜこだわるのだろう』とすれ違いが起きるのです」