このままでは代表辞退者も出かねない…。陸上の世界選手権は来年8月、北京で開催される。200カ国以上の国・地域から2000人前後の選手が参加する2年に1度の大イベント。もちろん日本勢にとっても重要な大会だ。
2016年リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ね、男女マラソンでは入賞した日本人最上位者をリオ五輪代表に内定するほか、トラック種目でも代表選考会としての格付けが高い。ところが、とても世界最高峰の大会を開催する状況にないのが現状だ。
19日に開催された北京国際マラソンは、今年最悪レベルの大気汚染に襲われ、微小粒子状物質「PM2・5」を含む汚染指数は最悪基準(危険)である300を超す400台に。市内はスモッグに覆われた。数百メートル先のビルすらかすみ、健康被害を憂慮して参加を取りやめるランナーも続出し、マスク姿のランナーも目立った。