昭和の風景…百貨店から姿消す遊園地 「定番」からテラスなど新発想に (3/8ページ)

2015.7.3 07:00

近所の公園の感覚で、平日も子供連れのお母さんらが訪れる東急プラザ蒲田の屋上遊園地「かまたえん」=東京都大田区

近所の公園の感覚で、平日も子供連れのお母さんらが訪れる東急プラザ蒲田の屋上遊園地「かまたえん」=東京都大田区【拡大】

  • 戦後再開した松屋浅草店の屋上遊園地。戦後復興のシンボルにもなった=東京都台東区(松屋提供)
  • 百貨店の屋上のイメージを変えた西武池袋本店の「食と緑の空中庭園」=東京都豊島区
  • 「浅草エキミセ」の屋上広場。見晴らしも抜群の観光スポットだ=東京都台東区

 蒲田西口商店街で呉服店「京新」を営む堤薫さん(75)は、東急プラザが進出する少し前に蒲田に店を開いた。「店が忙しい時期で、たまにしか行けなかったが、小学生になっていなかった後継ぎの息子や高校生の孫が小さい頃連れて行った。今も遊園地があるのは懐かしく、ありがたいこと」と話す。

 総支配人の金子さんも「時代や街が変わっても、東急プラザの屋上は変わらない。思い出が形として残る場所」と語る。

 よそ行きの服を着て、電車に乗って、家族で百貨店に出かける。子供たちのお目当ては、屋上の遊園地だったり、大食堂のお子様ランチだったりする。アニメの「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」にも登場する高度経済成長期のファミリー層の姿だ。

 屋上遊園地の誕生は、戦前にさかのぼる。1931年11月、銀座と並ぶ商業地だった浅草に松屋浅草店(同台東区)が華々しく開業した。隅田川を見下ろす7階建てのビルには、国内初の常設の屋上遊園地「スポーツランド」が設置され、銀色の流線形のロープウエー「航空艇」が往復する光景に、子供たちだけでなく、街の人々も胸を躍らせた。

屋上遊園地は先の大戦下でいったん姿を消すが、戦後に再開し…

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