昭和の風景…百貨店から姿消す遊園地 「定番」からテラスなど新発想に (5/8ページ)

2015.7.3 07:00

近所の公園の感覚で、平日も子供連れのお母さんらが訪れる東急プラザ蒲田の屋上遊園地「かまたえん」=東京都大田区

近所の公園の感覚で、平日も子供連れのお母さんらが訪れる東急プラザ蒲田の屋上遊園地「かまたえん」=東京都大田区【拡大】

  • 戦後再開した松屋浅草店の屋上遊園地。戦後復興のシンボルにもなった=東京都台東区(松屋提供)
  • 百貨店の屋上のイメージを変えた西武池袋本店の「食と緑の空中庭園」=東京都豊島区
  • 「浅草エキミセ」の屋上広場。見晴らしも抜群の観光スポットだ=東京都台東区

 「銀座の百貨店は、60年代に婦人服の品ぞろえを増やすようになるまでは紳士客が中心だった」(佐柳さん)のに対し、浅草店は女性や子供服、下着類を扱い、食品売り場もあった。ワンフロアを使った直営の大食堂も注目を集めた。

 前身の今川橋松屋呉服店に入店した松屋OBの斎藤信義さんは、浅草店の集客策について「子供を集めるのが一番。上階に遊園地を設け、子供を安全に預かっている間に奥様は下でお買い物。6、7階は貸ホールにして、けいこ事とか演芸に貸し、女性客を誘致できる」と著書に記す。家族そろって出かける百貨店の原型といえる。

 独自の庭園、地域に安心感

 観光客呼び込む

 しかし、時代は消費行動の変化とともに、百貨店からスーパーマーケット、コンビニエンスストアへと小売業の主役を交代させていく。1931年から歴史を刻んだ松屋浅草店も業績不振で2010年5月、4階以上の営業を打ち切り、屋上も閉鎖された。現在は東武鉄道が12年11月に、オープン当時の外観にリニューアルし「浅草エキミセ」に変わった。

 2階が東武浅草駅で、地階~地上3階に松屋のほか、専門店や家電量販店、レストランが入る。屋上は東京スカイツリーを望める「浅草ハレテラス」として開放、観光客や外国人旅行客を呼び込んでいる。

三越、伊勢丹、高島屋、松坂屋などのほか、西武、東武、京王…

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