実際のゲームは、プレーヤーの位置がスマホの画面に反映され、プレーヤーが歩きながら画面内のポケモンを追いかけるなどして楽しめる。従来のゲームが画面上で手を動かすだけにとどまっていたのに対して、体全体でゲームに参加できる点が魅力だ。
ポケモンシリーズはゲームの世界でポケモンを集めて育て、友人との交換や対戦が楽しめる。石原社長は「ポケモンが現実のコミュニケーションのきっかけになっている」と指摘する。石原社長が、そんなポケモンの次の構想を練っていたところ、米グーグルから独立した米ゲーム会社「ナイアンティック」が手がけるスマホゲーム「イングレス」を知り、「ポケモンと共通する哲学」を感じた。
「イングレス」はGPS機能を駆使し、プレーヤーの周囲にある現実の観光名所などを訪れながら、画面上で自分の陣地を広げていく陣取りゲームで、世界で累計1300万回以上ダウンロードされている。石原社長はナイアンティックに共同開発を持ちかけ、今回の「ポケモンGO」のプロジェクトが本格始動した。