三菱社製自動車の燃費試験不正行為で、国土交通省への報告を終え会見に臨む益子修・会長兼CEO(中央)=11日午後、東京都千代田区(撮影・春名中)【拡大】
相川社長「最初のプロジェクトで『燃費が一番の訴求』という合意があり、それをベースにプロジェクトは動いている。それぞれのところでやるうちに、競合他社が目標を上回る燃費を出してきたことが重なった」
--要請を受けて上がったものに対して、開発本部長や車両のトップはおかしいという認識した部分はなかったか
相川社長「下からの報告をそのまま受け止めている。そこにどうして走行抵抗値がこうなったか会話や検証がなされていないのが問題だった」
--外部からみますと、ほかの方に経営を委ねた方がいいのでは
益子会長「やめないのではなく、道筋をつけないといけない。それも経営責任。他の方に委ねるのもそうはいかない。将来を見据えてしっかり考えて対策を取らないと行けない」
--グループに支援は求めないといったが、補償の話ではなく他の支援も求めないのか
益子会長「グループから多くの人材を出してもらっている。支援とはおそらく金銭的な支援のことをおっしゃっていると思うが、その必要性は感じてはない。ただ人材についてはこれからも支援していただきたいと思っている。特に品質統括本部はよくなったという認識だが、重工から来た方がトップとして改善した。この方は戻られたが、こうした人的な支援はお願いせざるを得ない」