一連の作品はライトノベル読者と一般文芸書の橋渡しをする役割がありそうだが、そこは出版社によって温度差がある。
講談社が10月に創刊予定の新レーベル「講談社タイガ」は「小説偏愛者のみなさんへ」とのキャッチコピーを掲げ、あくまでも講談社ノベルスの弟分という位置づけ。担当の栗城浩美さんは「(新書サイズで)2段組みのノベルスは若い読者には敬遠されがちで、他社はノベルス市場からどんどん撤退している。タイガは文庫判で、ノベルスの読者層より若い20代、30代向けと認識してもらえるようにしたい」と意気込む。
ドラマ化にも向く
自身もライトノベルとライト文芸作品を書き分けている作家で東海学園大講師の大橋崇行さんは「昨年来の新レーベル刊行の要因としては、メディアワークス文庫の成功が大きかった。文庫判での参入が目立つのは、若い読者が手に取りやすい価格帯という事情もある。ライト文芸はドラマ化に向いており、幅広い層の読者を狙える。今後も十分に伸びしろのある分野だろう」と話している。