ウクライナ海軍、ロシア海軍黒海艦隊(司令部ウクライナ・クリミア自治共和国と特別市セバストポリ)。※「ミリタリー・バランス」2014年版などから。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。【拡大】
Q なぜ今はウクライナ領なのか
A 旧ソ連のフルシチョフ書記長が1954年、ロシアによるウクライナ併合300年を記念し、クリミアの帰属をロシアからウクライナに変更した。ソ連崩壊後にはクリミアの帰属が問題となったが、97年にはウクライナ領であることが両国間で確認されている。ソ連時代からあった黒海艦隊の艦船はロシア81%、ウクライナ19%の比率で分割し、ロシアはセバストポリの基地を租借することになった。
Q ロシア介入の本当の理由は何か
A ロシア人には今も、ウクライナを独立国と考えない帝国主義的な意識が強い。政権には、そのウクライナが欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)への加盟を目指す親欧米国となってしまうことへの危機感がある。クリミアについては特に、プーチン氏自身が「ロシア固有の領土」と過去に発言している。
ウクライナでは2008年、当時の親欧米政権が黒海艦隊への基地貸与を打ち切る方針を決めたことがあり、地中海への窓口である要衝を失うわけにいかないとの焦りもある。(ウクライナ南部シンフェロポリ 遠藤良介/SANKEI EXPRESS)