サイトマップ RSS

『失われた時を求めて』を求めて 誰だって子供の頃はマルセル・プルーストなのである 松岡正剛 (5/5ページ)

2014.9.21 14:40

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 【KEY BOOK】「『失われた時を求めて(3)」(マルセル・プルースト著、鈴木道彦訳/集英社文庫、1080円)

 この大作は、語り手である「私」の幼年時代の切れぎれの記憶と、その記憶が再生されるきっかけを与える幾つかのトリガーと、大人になった「私」がもつことになった社会意識と欲望の模様と、ついに正体をあらわさないプルーストの自我の出入りとで、できている。構成はまことに複雑で登場人物も多いのだが、そのすべての出入りを語り手の「意識」に委ねるつもりで読むと、おそらくひと夏の白昼夢のようにたちまち流れに乗れるにちがいない。プルーストがどのように執筆し、どのように修正したかを知るのも、一興である。いまでは研究者によって処女ノートから書き込み原稿まで、その推敲の過程がほぼわかる。やはりどうしても一度は手にとってほしい名作だ。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS

 ■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ