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杉浦日向子という本当のクールジャパン 来年公開のアニメ映画『百日紅』にも期待したい 松岡正剛 (2/5ページ)

2014.10.1 18:30

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 ぼくは比較的早く日向子と知り合って、その素っ頓狂な時代オヤジぶりがおもしろくて(銭湯やバイクや落語が好きだとか)、しょっちゅう会ったりパーティに連れ出していたのだが、紹介した荒俣宏君が彼女を気にいって結婚してからは(長続きせずに離婚したが)、少し遠慮するようになった。その間、『お江戸でござる』などのテレビ番組のレギュラーになったりしていて、巷間ちやほやされていたけれど、それがなんだか気の毒だった。きっといろいろな事情がうごめいていたのだろう。1993年にマンガ家引退宣言をしてしまったのも悔しい。

 日向子のマンガの魅力は、絞りに搾れば3つある。第1に、現代の浮世絵のような絵の描きっぷりがいい。線もいい、間(ま)もいい、コマ割りもいい。第2に、江戸の情緒・風合・洒脱がみごとに再生されている。さすがに黄表紙を読みこんできただけのことがある。第3に、時代社会の人間模様をなんともいえないヒューマニティを下敷きに組み立てていて、そこに奇妙や不気味や滑稽が出入りしているのが、たまらない。

「オヤジと娘がいれば、それに筆が二本あれば、どうにでもなる」

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