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一人では得られない唯一無二の体験 対談集「洋子さんの本棚」 小川洋子さん、平松洋子さん (1/6ページ)

2015.2.9 17:10

本についてとことん語り合った平松洋子さん(左)と小川洋子さん。和気あいあいとしたやりとりはまるで女学生のおしゃべりをのぞき見るよう=2015年1月21日、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

本についてとことん語り合った平松洋子さん(左)と小川洋子さん。和気あいあいとしたやりとりはまるで女学生のおしゃべりをのぞき見るよう=2015年1月21日、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

  • 「洋子さんの本棚」(小川洋子著、平松洋子著/集英社、1500円+税、提供写真)
  • 「みちのくの人形たち」(深沢七郎著/中公文庫、590円+税、提供写真)

 【本の話をしよう】

 ≪本は記憶のスイッチを入れる≫

 同世代で、同郷で、名前も同じ「洋子さん」。いくつもの共通項を持つ作家・小川洋子さんと平松洋子さんが、自らを育んだ30冊と1本についてとことん語り合った対談集『洋子さんの本棚』を刊行した。本を語ることは人生を語ること-。単なる書評にとどまらない、滋味あふれる一冊となった。

 話が弾む古典的役割

 ――ゆっくりと話すのは本書が初めてだったというお二人ですが、互いにどんな印象をお持ちでしたか

 平松洋子さん(以下平松) 小川さんの作品を拝読していて、何か通じるものを感じていました。物語という手立てを通じて、小さな存在から世界の深部を見つめていらっしゃるような…。尊敬とともに親近感がありました。

 小川洋子さん(以下小川) 私は平松さんの書評が大好きなんです。自分の作品には毎回満足していないのですが、平松さんに書評していただけた時には、書いたかいがあったと思うくらいです(笑)。読んでつまらなかった本でも、平松さんの書評は抜群に面白い、という経験もしばしばです。

本がそこにあるということは大事なこと

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