■ひらまつ・ようこ 1958年岡山県倉敷市生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。93年『とっておきのタイ料理』、96年『アジアの美味しい道具たち』を刊行。2006年『買えない味』で第16回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、12年『野蛮な読書』で第28回講談社エッセイ賞を受賞。
■おがわ・ようこ 1962年岡山県岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で第7回海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞。2004年『博士の愛した数式』で第55回読売文学賞、第1回本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で第32回泉鏡花文学賞。06年『ミーナの行進』で第42回谷崎潤一郎賞を受賞。
■「みちのくの人形たち」(深沢七郎著) 純朴そうな人物に誘われて、東北の山深い里を訪れた主人公。当初は温かいやりとりが描かれるが、次第にその里の奇習を知ることとなる。お産が近づくとびょうぶを借りにくる村人たち、両腕のない仏様と人形-。奇習の中に宿業を描いた。
中公文庫、590円+税(『洋子さんの本棚』で紹介されているのは1979年著者発行の私家版)。