ルイジアナ州ブローブリッジ。ここは別名「クロウフィッシュ・タウン」とも呼ばれるクロウフィッシュの一大生産地だ。1600人以上が、総面積約450平方キロメートルの人工池でザリガニを養殖している。1859年に誕生したこの街は、1959年に100周年を祝し、ルイジアナ州議会が「世界のクロウフィッシュの中心地」と制定。街を挙げてクロウフィッシュを売り出すようになった。5月に開催される「クロウフィッシュ・フェスティバル(ザリガニ祭り)」には3日間の期間中、人口約8万5000人の街に約4万人が訪れる一大イベントだ。
「世界中のザリガニの95%はルイジアナ州で消費されている」-。ザリガニを食べる機会が少ない日本人にとってピンとこない数字だが、それほど南部の人間にとってザリガニは身近な存在だ。レストランに入って周りを見渡せば、老いも若きも、男も女も、普段騒がしいアメリカ人がみな夢中で皮をむき、ザリガニを黙々と口に運んでいる。その光景は日本人がカニを食べると無言になるさまにも似て、妙に親近感が湧く光景だ。