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男と男の一騎打ち まるで西部劇 「川崎のぼる~汗と涙と笑いと~展」 椹木野衣 (5/5ページ)

2015.8.31 13:00

花形満「巨人の星」(原作:梶原一騎)。カラー:講談社『週刊少年マガジン』(掲載年不明)。(C)梶原一騎・川崎のぼる/講談社

花形満「巨人の星」(原作:梶原一騎)。カラー:講談社『週刊少年マガジン』(掲載年不明)。(C)梶原一騎・川崎のぼる/講談社【拡大】

  • 星飛雄馬「巨人の星」(原作:梶原一騎)。カラー扉:講談社『週刊少年マガジン』1968(昭和43)年43号。(C)梶原一騎・川崎のぼる/講談社
  • 「いなかっぺ大将」。2色カラー扉:小学館『小学三年生』1970(昭和45)年2月号(提供写真)
  • 「荒野の少年イサム」(原作:山川惣治)。モノクロ見開き内容:集英社『週刊少年ジャンプ』1972(昭和47)年18号(提供写真)
  • 「枯野の鬼」。モノクロ扉:集英社『別冊マーガレット』1966(昭和41)年3月号読切(提供写真)

 けれども、それだけではない。川崎の描く登場人物は、その年齢や性別、ジャンルにかかわらず、いつだってつぶらな瞳を持つ童顔で、そのたたずまいは凛々(りり)しい。この永遠の若さを思わせるみずみずしさと、血の涙を流してもあきらめない怒濤(どとう)の地獄めぐりとの同居こそ、川崎のぼる最大の魅力なのではあるまいか。(美術批評家、多摩美術大学教授 椹木野衣(さわらぎ・のい)/SANKEI EXPRESS

 ■さわらぎ・のい 同志社大を経て美術批評家。著書に、「日本美術全集19 拡張する戦後美術」(責任編集、小学館)、「戦争画とニッポン」(会田誠共著、講談社)、「アウトサイダー・アート入門」(幻冬舎新書)、「後美術論」(美術出版社)、「日本・現代・美術」(新潮社)、「シミュレーショニズム」(ちくま学芸文庫)ほか。多摩美術大学教授。

 【ガイド】

 ■「川崎のぼる~汗と涙と笑いと~展」 10月12日まで、三鷹市美術ギャラリー(東京都三鷹市下連雀3の35の1、JR三鷹駅・南口前CORAL)。一般600円。月曜休館(ただし9月21日、10月12日は開館)、9月24日(木)は休館。(電)0422・79・0033。

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