小規模のデイサービス事業所で機能訓練の体操をする利用者ら=2015年9月15日、静岡県内(共同)【拡大】
介護サービス事業者の倒産件数(負債額1000万円以上)が、今年1~8月の8カ月で前年1年間を上回る55件に達したことが、信用調査会社の東京商工リサーチの調べで分かった。2000年の介護保険制度開始から、年間倒産件数の最多記録となった。
事業者に支払われる介護報酬が4月に2.27%引き下げられたことや、景気回復で他業種に人材が流れたことによる人手不足が主な要因。高齢者が利用先の施設を変えなければならなくなったといった影響が出ている。
高齢化が進み介護サービスは有望業種として新規参入が相次いでいるが、都市部では過当競争もみられるほか、安易な投資や経営能力不足から行き詰まるケースが続出している。
東商リサーチの調査では、13年と14年の倒産件数はいずれも過去最多の54件を記録したが、今年はさらに増え、年間では80件を上回る勢いだ。
小規模事業者のケースが増えており、55件のうち従業員5人未満が37件と約7割を占めた。5年以内の設立が過半数で、新規参入組が目立つ。