小規模のデイサービス事業所で機能訓練の体操をする利用者ら=2015年9月15日、静岡県内(共同)【拡大】
前橋市では、通所介護を併設した無届け有料老人ホーム3カ所を運営していた会社が経営不振に陥り、6月に前橋地裁で破産手続き開始決定を受けた。ホームの定員はいずれも20人前後。うち1カ所は別の会社が運営を引き継いだが、残り2カ所は閉鎖され、入所者は転居を余儀なくされた。
倒産には至らなくても、小規模の通所介護事業所の閉鎖は各地に広がる。北海道釧路市では、社会福祉協議会が3カ所のうち1カ所(定員20人)を3月いっぱいで廃止・統合。担当者は「以前から利用者数が低迷していたところに介護報酬引き下げが追い打ちになった」と話す。
経営を続けるところも青息吐息だ。静岡県内のある通所介護事業所(定員10人)は、一軒家を利用した家庭的な雰囲気を大切にしてきたが、報酬改定後、収入が2割減少。施設長は「国は大規模化を進めようとしているが、それではケアが画一化してしまう。多様なサービスから選べるのが本来の介護保険の姿ではないのか」と漏らした。