消費税の軽減税率をめぐる協議終了後に会見する自民党の谷垣禎一(さだかず)幹事長(左)と公明党の井上義久幹事長=2015年12月12日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)【拡大】
自民、公明両党は12日、2017年4月に消費税率を10%に引き上げる際に導入する軽減税率(8%)の対象品目について、生鮮食品と加工食品の「食料品全般」とすることで正式合意した。外食や酒類は含まず、税収減を埋め合わせる財源は約1兆円となる。安定財源の確保は16年度末までに責任を持って示すとし、事実上先送りした。消費税は1989年4月の創設以来、初めて税率が複数になる。
自公両党は、週明けに軽減税率導入を盛り込んだ16年度与党税制改正大綱を決定。必要な措置は税制関連法案に盛り込み、来年の通常国会に提出する。
自民党の谷垣禎一(さだかず)、公明党の井上義久両幹事長は12日、都内で協議した。11日に自民党側が新たに提案した外食も含めた「酒類を除く食料品」とする案について検討。ただ、外食まで広げると高級店の飲食も対象となり、「高所得者層まで優遇されるのは制度の趣旨に合わない」と判断し見送った。両党は新聞などを加えることも検討しており、継続協議になった。
協議後、谷垣氏は記者団に「現段階では最も良い案で合意できた」と説明。井上氏は財源確保を先送りしたことに関し、「財源を手当てしていくのが与党の責任だ」と述べた。