消費税の軽減税率をめぐる協議終了後に会見する自民党の谷垣禎一(さだかず)幹事長(左)と公明党の井上義久幹事長=2015年12月12日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)【拡大】
≪選挙協力で取引 公明党の完勝≫
消費税の軽減税率をめぐる与党協議は公明党の“完勝”で決着した。
公明党は「福祉の党」として、低所得者らの「痛税感」緩和を理由に幅広い品目に適用すべきだと一貫して主張。協議では、来夏の参院選での選挙協力も取引材料にし自民党を説き伏せた。
「満額回答」
「酒類と外食を除く食料品全般を対象とする合意ができた」。公明党の井上幹事長は自民党の谷垣幹事長との協議後、「満額回答」を強調した。
対象品目を生鮮食品にとどめたい自民党に対し、公明党が強気の姿勢を貫いたのは、これまでの譲歩の歴史にピリオドを打つ必要があったからだ。
公明党は昨年の安全保障関連法の議論で自民党に譲歩し、集団的自衛権の限定的行使容認にかじを切った。ある公明党幹部は「今でも集団的自衛権に納得していない支持者はいる。軽減税率でも引いたら説明がつかなかった」と指摘する。
先月19日に始まった両党幹事長による軽減税率をめぐる協議で、公明党は支持母体の創価学会員らを念頭に「うちには数百万人の税調会長がいる。それだけの責任感を持って注視している」と訴え、一歩も引かない決意をにじませた。