会談では、首相から「これから党内の意見を取りまとめるのに、いろいろあるかもしれない。しっかりと党内をまとめてほしい」と指示を受けていた。
谷垣氏ら党執行部は軽減税率の財源をめぐり、社会保障と税の一体改革の枠内で捻出できる「4000億円以内」にこだわった。しかし官邸は公明党と来年夏の参院選での選挙協力を重視し、公明党の意向に沿う方向へとかじを切った。
それだけに自民党には官邸主導の頭ごしの決着と映る。谷垣氏は14日、高村(こうむら)正彦副総裁(73)や稲田朋美政調会長(56)らに合意内容を説明したが、財源措置の道筋が不透明なままの決着に「税制改正関連法案を議論する次期通常国会は大変だ」といった声が上がった。
党内には「官邸は批判の矢を受ける“弁慶役”として谷垣氏を利用した」(閣僚経験者)との同情論もあるが、「押される一方で少しだらしなかった」(幹部)との批判も消えていない。谷垣氏は14日、「しっかり党の団結を保ってやっていく」と強調した。党内に不満が渦巻く中で、まず2016年度税制改正大綱の週内決定というヤマ場を迎える。(SANKEI EXPRESS)