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ミャンマーに障害児支援施設 遺贈寄付で意思残す (4/4ページ)

2015.12.16 14:00

療育センターの新しいビルの竣工式で、各地域の民族衣装を着て出席者を出迎える子供たち。トレーナー(後列)は子供たちをマンツーマンでサポートしている=2014年11月22日、ミャンマー・ヤンゴン(日本財団撮影)

療育センターの新しいビルの竣工式で、各地域の民族衣装を着て出席者を出迎える子供たち。トレーナー(後列)は子供たちをマンツーマンでサポートしている=2014年11月22日、ミャンマー・ヤンゴン(日本財団撮影)【拡大】

  • 療育センターの新しいビル。窓が多く気持ちのよい日の光が入る=2014年11月22日、ミャンマー・ヤンゴン(日本財団撮影)

 財産や人生の棚卸しを

 生前の生活にも亡くなった後のことにも憂いが無くなった相談者の顔は、みな晴れやかだ。相談前よりいきいきと人生を楽しんでいる。相談前に「自分が死んだ後のことが心配で、おちおち旅行にも出かけられない」と言っていたある相談者は、遺言書作成後に「これで安心して旅行に行ける。考慮の憂いはない」と安心した笑顔を見せた。さらに半年後に会ったときには、「今まで何も考えずにお金を使ってきたが、将来の支援先のために節約を始めた。彼らのために今頑張らないと」と、現在の生活により張りができたと喜んでいた。

 「来年のことを考えると鬼が笑う」ということわざがあるが、自分が死んだ後のことを考えて笑われることはないだろう。年末の大掃除のついでに財産や人生の棚卸しをして、どんな社会になってほしいかに思いをはせ、文章に残しておいても良いのではないだろうか。それは新年から張りのある生活を送れることにもつながる。(日本財団ファンドレイジングチーム 青木将美/SANKEI EXPRESS

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