【Campus新聞】
≪ビックカメラとドン・キホーテに聞く≫
訪日外国人客へのアンケートでは価格よりも品質を重視し、口コミ情報を参考にしていることなどが分かった。これに対し、日本企業側はどのような取り組みをしているのだろうか。訪日客に人気のビックカメラとドン・キホーテを取材した。
多少高くても選ばれる
11月上旬にビックカメラ有楽町店を訪れた。3階のフロアは全て免税対象商品となっており、インバウンド需要の取り込みへの意気込みは並々ならない。店内のディスプレーでは、「Made in Japan」や「日本産」といったPOPで日本製であることを強調。商品にも、桜のイラストとともに日本製だと分かるシールが貼られていた。
ビックカメラ広報・IR部グループ広報主任の松本昌也さんによると、日本製であるかどうか、主要メーカーの製品であるかどうかをよく聞かれるそうだ。そして、多くの訪日客が「多少高くても日本製の方を買っていく」という。
「今年は、ステンレスボトルや炊飯器、美容家電など免税人気商品の定番に加え、高性能スティック掃除機やセラミック包丁などの売れ行きが好調だった」と松本さんは話す。特に、パナソニックのヘアドライヤーは、入荷してもすぐに売り切れるほどの人気だという。