イランの首都テヘランにあるサウジアラビア大使館前で、処刑されたシーア派指導者ニムル師のポスターを掲げて抗議する人々=2016年1月3日(AP)【拡大】
サウジのジュベイル外相は、サウジ国内のイラン外交官に48時間以内の国外退去を要求。イラン外務省によると、外交官らは退去準備を進めているという。中東の衛星テレビ、アルアラビーヤによると、イランのサウジ外交官らは3日、アラブ首長国連邦ドバイへ出国した。
サウジは2日、国内でのテロに関与したなどとして、死刑判決を受けた47人を処刑したと発表。スンニ派の国際テロ組織アルカーイダ系組織に属していた死刑囚が中心だが、サウジ王室に批判的だったシーア派指導者ニムル師も含まれていた。
両国外相は3日、いったんはオーストリアのクルツ外相に緊張緩和に努める方針を示していた。(共同/SANKEI EXPRESS)
≪冷静さ欠く王家 危機的な中東分断≫
サウジアラビアがイランとの断交を宣言し、中東の分断は危機的状況に陥った。イスラム教スンニ派の盟主を自任するサウジと、シーア派国家イランが対話を完全に断てば、ようやく動き始めたシリア和平交渉やISとの戦いに深刻な影響が出るのは避けられない。中東全体の不安定化につながる恐れもある。