スタジオジブリ・宮崎駿監督引退記者会見会見する宮崎駿監督=東京・吉祥寺(撮影:今井正人)【拡大】
宮崎「やっと上の重しがなくなるんだから、若いスタッフの声が鈴木さんに届く。それがないとだめです。僕も若いころはいろんな企画を出した。鈴木さんは門前払いする人ではありません。いろんな人の意欲や希望や能力にかかっているんだと思います」
--長編作品で、ほかにやってみたかった企画は
宮崎「それは本当に山ほどあるんですけれども、理由があったからやれなかっただけです。辞めるといいながら、『こういうのをやったらどうなんだろう』というのはありますが、それは人に語るものではないので、ご勘弁ください」
--具体的に、これからどんなことをやりたいのか
宮崎「やりたいことはあるんですけれども、やれなかったらみっともないからいいません。それから僕は、文化人になりたくないんです。僕は町工場のおやじ。それを貫きたいと思っています。文化人ではありません」
--当面は休息を優先するのか。また、東日本大震災や原発事故が「風立ちぬ」に与えた影響は
宮崎「『風立ちぬ』の構想は、震災や原発事故によっては影響されていません。はじめからあったものです。時代に追いつかれて、追い抜かれたという感じを映画を作りながら感じました。僕の休息は他人から見たら休息に見えないかもしれない。仕事をやっているとそれが休息になることもある。寝転がっているとくたびれることもある。これから、東山道を京都まで歩ければいいなと夢見ますが、たぶん実現不可能だと思います」