スタジオジブリ・宮崎駿監督引退記者会見会見する宮崎駿監督=東京・吉祥寺(撮影:今井正人)【拡大】
--「風立ちぬ」で時代に追い抜かれたという感想と、引退は関係があるのか
宮崎「関係ありません。アニメーション監督は、みんな仕事のやり方が違う。僕はアニメ映画出身なので、描かないと表現できない。そうすると、めがねを外してこう(机に向き合って)やらないといけない。どんなに節制しても、集中できる時間は年々へっていく。『ポニョ』に比べると、机から離れるのが30分早くなった。加齢によって発生する問題は仕方がない。僕は僕のやり方を貫くしかない。長編アニメーションは無理だという判断をした」
--「クールジャパン」といわれるような日本のアニメーションを、どうごらんになっているのか
宮崎「申し訳ないんですけれども、私が仕事をやるということは、一切映画もテレビもみないという生活をするということ。ラジオと新聞は少し聞いたり見たりしますが、あとは驚くほど見ていないんです。ジャパニメーションがどこにあるのかすら分からない。発言権は僕にはないと思います。みなさんも私の年齢になればわかると思いますが、気を散らすことは一切できないんです。スタジオの映写室で(アニメ作品を)何本かやってくださるんですが、大抵途中で出てきます。そんな不遜な人間なので、今がしおどきだなと思います」