700系車両に技術が生かされた「300X」【拡大】
「WIN350」は、500系の原型
JR西が平成4年に製造した「WIN350」は、薄紫色とグレーのツートンカラーに中央にブルーのラインが走っているのが特徴だ。西日本の「West」と革新を意味する「INovation」の頭文字を合わせ、最高時速350キロを目標にしていたことからこの愛称が命名された。
実際に、その年に時速350・4キロを計測し、新幹線最高速度の日本記録を塗り替えた。
昨年3月に引退した「新幹線500系電車」の試作車として位置づけられており、正式名称は「新幹線500系電車900番台」。現在でも鉄道ファンの熱い支持を集める500系の特徴である丸みを帯びた車体ではないが、JR西の担当者は「500系の特徴は、何といっても戦闘機のようなロングノーズの先頭車両。500系の高速化と低騒音化の技術は、間違いなくWIN350で培われた」と振り返る。