新幹線の進化支えた高速試験車両 スピードにかけた技術者に思いはせる (6/6ページ)

2014.11.3 07:04

  • 「300X」(手前)と「STAR21」
  • JR東日本の新幹線高速試験車両「STAR21」
  • 「WIN350」の正式名称は「新幹線500系電車900番台」。車体にその番号が記されている
  • 「WIN350」の運転席
  • 「WIN350」を背景に記念撮影する親子
  • 「300X」の車内に入るために並ぶ人たち
  • 「300X」の運転席
  • 特別公開された300X、STAR21、WIN350(左から)=滋賀県米原市
  • 左からJR東海の「300X」、JR東日本の「STAR21」、JR西日本の「WIN350」=滋賀県米原市
  • 施設内に保存されているWIN350、STAR21、300X(手前から)


700系車両に技術が生かされた「300X」

700系車両に技術が生かされた「300X」【拡大】

 日本記録を打ち立て、役割を終えた3車両

 同センターでは、世界トップクラスの風洞設備を持ち、新幹線の高速走行時に車両から発生する騒音や空気抵抗を抑えるための技術開発を進めている。ところが、これらの3車両が同センターで実験を行ったことはないという。

 ある担当者は「風洞実験は高速化や騒音対策など、新型新幹線の開発には欠かせない。JR各社がしのぎを削って生み出した試験車両を風洞実験設備のある当施設で展示することが、さらなる新幹線の発展につながると当時の関係者が考えたようです」と解説する。

 実験段階で当時の日本最高速度を記録し、量産車両へ技術を引き渡して役割を終えた3台の試験車両。それぞれの車両をよく見ると、外装にひび割れが入るなど傷みが激しくなりつつある。すぐそばを走る東海道新幹線で、「N700系」がさっそうと通り過ぎていった。

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