復活に20年かけた英国の映画、EU離脱で再び危機 エンタメ業界は阿鼻叫喚 (2/6ページ)

2016.7.17 07:18

 6月24日付で英紙ガーディアンや米紙ロサンゼルス・タイムズ、米業界紙デーリー・バラエティ(いずれも電子版)などが報じていますが、まず、英国のインディペンデント(独立系)映画とテレビの業界連合組織の会長で、ロンドンにある有名な映画・テレビ番組製作会社「GFMフィルムズ」の共同経営者、マイケル・ライアン氏が6月24日にこんな声明を出しました。

 「(英国が)EUから離脱するという決定は、英国の映画とテレビ業界に大変な打撃を与える。映画やテレビ番組の製作には非常に高額の資金がかかるうえ、ビジネス自体が非常にリスキーで、(EUからの離脱によって)ビジネスに(悪い)影響を与えるのは確実だ。強力かつ活気ある貢献をしてきたわれわれ英国のクリエーティブ部門にとって壊滅的な影響を与えることになるだろう」

 この声明、米ハリウッド業界紙のデーリー・バラエティ(電子版)が24日に報じ、世界に広まったのですが、前述のガーディアン紙は、この声明などを引用しながら、英国の映画産業が今後被(こうむ)る悪影響を詳細に報じています。

 その中でまず最も注目すべきは、英国の映画プロデューサー(製作者)たちにEUから製作費などとして多額の現金が流入しているという事実です。

 毎年、英の映画、テレビ、ゲーム業界に多額の資金を提供しているEUのメディア・プログラムは2007年~2015年までに計約1億3000万ユーロ(約148億円)を拠出しています。このお金は英国で映画の製作費や配給費、映画フェスティバルの運営費などに使われていると言います。

声明では、前述のEUのメディア・プログラムが拠出した巨額の資金などに触れるとともに…

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