復活に20年かけた英国の映画、EU離脱で再び危機 エンタメ業界は阿鼻叫喚 (3/6ページ)

2016.7.17 07:18

 なので、6月21日付の米業界誌ハリウッド・リポーター(電子版)によると、007のシリーズで知られるバーバラ・ブロッコリ氏(56)や「キリング・フィールド」(1984年)などで知られる大物、デヴィッド・パットナム氏(75)、「英国王のスピーチ」(2010年)のイエン・カニング氏(36)ら、英国の映画界を代表するプロデューサー計20人が6月21日、連名で英国のEU残留を希望するとの声明を出しています。

 声明では、前述のEUのメディア・プログラムが拠出した巨額の資金などに触れるとともに「EUに留まるということは、欧州内では(われわれの生産物が)課税対象に入らないということで、われわれが製作する長編映画やテレビ番組、ゲームなどは今後も国境を簡単に往来できることを意味する。これはわれわれの産業の雇用や収益増に寄与することにつながる」などと説明。

 その根拠として「現在、英国の映画やテレビ番組のクルーやキャスト、特殊撮影アーティスト、ゲームプログラマー、作家、監督らは労働許可証なしで他の欧州各国で働けるし、それらに関わるすべての機材にカルネ(欧州各国を車で通過する時の無関税許可証)はフリーパスだ」と説明。

 そして「こうした利点は、欧州で最も急成長を遂げている英国のクリエーティブ産業の助けとなっている。実際、2013年から14年の1年間で、英国のクリエーティブ産業で働く人々の数は5・5%増の約180万人となり、14年には英国経済に840億ポンド(約11兆7500億円)もの富を生み出した」と明言し、EU離脱によって英国の映画産業に代表されるクリエーティブ産業が傾けば、英国経済にも大きな悪影響が出ると訴えました。

プロデューサーたちばかりではありません。この問題に関しては…

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