また、その逆のパターンで、英国の映画をEU各国に輸出する際にも大きな障害にぶつかります。前述した離脱によって発生するであろう関税といったさまざまな税制上の問題です。
英国映画協会(BFI)が2015年12月に発表した近年の業界動向まとめによると、1995~2013年までの映画関係の輸出総額は、13年が13億6100万ポンド(約1900億円)で95年の73%増を記録しましたが、その輸出先(2009~2013年)はEUが41・5%、米国が40・5%、EUを除く欧州が6・5%、アジア5・7%-の順で、いかにEUという市場に大きく依存しているかが良く分かります。
そして、なぜ大きく依存しているかと言いますと、前述したように同じEUの国々に対しては税制上のさまざまな優遇措置があったからですが、離脱によってそれがなくなればどうなるかは説明するまでもありません。
長々、いろいろ書きましたが、簡単に言うと、今回の離脱決定によって、英国の映画館から欧州の作品が消え、欧州の映画館から英国の作品が消えるという英国の映画産業にとって最低最悪の事態が現実化するというのです。これはシャレになりませんね…。