今回の国民投票の結果を受け、英国は今後2年をかけてEUから離脱することになりますが、離脱後、前述したような状況から製作資金が枯渇すれば、状況は間違いなくこうした最低最悪の結果に向かいます。ある英国の映画プロデューサーは前述のガーディアン紙(電子版)に「ひどいニュースであり、重大な悪影響を受けることになる」との懸念を示しました。
というわけで、今回の離脱によって英国の映画産業は1970年代初頭の暗黒時代に逆戻りするのではないかとの声が噴出しています。
英国の映画産業はこの時期、観客数の減少やテレビとの競争、そして米ハリウッドが海外からの下請け製作業務を終わらせ資金を引き揚げたことで、多くの製作会社が倒産し始めました。そして復活するのに20年もかかったというのです。こんな悲劇が再び起きるのでしょうか…。(岡田敏一)
【プロフィル】岡田敏一(おかだ・としかず) 1988年入社。社会部、経済部、京都総局、ロサンゼルス支局長、東京文化部、編集企画室SANKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス)担当を経て大阪文化部編集委員。ロック音楽とハリウッド映画の専門家。京都市在住。