
休暇村紀州加太でリニューアルを機に導入した「インフィニティ風呂」。湯船に浸ると海峡と湯面が一体化する=和歌山市【拡大】
全国の国立・国定公園などに37カ所あるリゾート「休暇村」を経営する休暇村協会(東京都台東区)は、インバウンド(訪日外国人観光客)対策を強化する。その一環として外国籍総合職の人員を拡充。2017年春に向けて、新たに5~6人を採用する計画だ。中島都志明理事長は「どこの休暇村に行っても1~2人の外国籍社員が働いていて、顧客ニーズに対応できるようにしていきたい」と採用拡大に意欲を示している。
15年度の休暇村宿泊者は、140万人だった。こうした中、十分に取り込めていないのが外国人観光客。15年度の利用者は1万3000人と全体の1%にも満たなかった。例えば瀬戸内海に浮かぶウサギの島「大久野島」(広島県竹原市)は、外国人の間で人気が高まっているが、島にある休暇村はこうした需要に対応できていないのが実態だ。
「『外国人観光客が最も興味を持っているものは何か』ということを把握する力は、外国籍社員の方が優れているはず」(中島理事長)と考え、外国人職員の積極採用を決めた。
1カ所に勤務するだけでなく転勤を重ねることによって、経営を総合的に判断できる技量を身につけていくのが同協会の総合職だ。これまで外国人は1人だったが韓国からの観光客が多いのに対応し、今春には一気に5人の韓国人を採用し、研修を行っている。5月にもソウルで就職面談会を実施した。