果たして、2014年の金融マーケットはどのように反応するのか。日本を代表する金融マーケットの専門家に話を聞いた。2013年も残すところあと1カ月余り、そろそろ来年の投資戦略を練っておきたい時期である。
日本株市場は新たなステージに入った。日経平均は1万8000円にトライか
2020年の東京オリンピック開催も決定し、再び上昇基調が強まりつつあった日本株だが、米国議会の与野党対立などがきっかけとなって世界的に株式市場は軟調に。国内でも消費税増税が正式決定したが、日本株のさらなる上昇は見込めるのか?
今は“金融相場”から“業績相場”への過渡期
9月末から10月初めにかけては、債務上限問題をめぐる米国の迷走が株式市場の波乱要因となった。もっとも、それは同国議会におけるテクニカルな攻防であって、基本的に米国の財政赤字は改善傾向にある。ただ、9月のFOMC(連邦公開市場委員会)でも実施は見送られたものの、QE3(量的緩和第3弾)の規模縮小懸念が依然として取りざたされているのも事実だ。