ジャンフランコ・キッコ氏【拡大】
「IT企業がファッション業界の人材に食指を動かしているのは明らかだね。まずアップルがバリアを切り崩した。これは高級筐体を売りにしたヴァーチュがとってきた路線と似て非なるものだ」とキッコ氏は語る。
ヴァ-チュはノキアの子会社だが、今回のアップルのヘッドハンティングは単に「材料や外見が高級そうなのが受ける」方向に世界が目を向けていることを示しているわけではない。これが「非なるもの」の背景だ。
アップルの次はどこが動くだろうか。彼はこう予測する。
「デバイスではグーグルやサムスンなどがファッションに目をつけているだろうし、アプリではパス(Path)あたりが考えられるね。もしかしたらレノボのような中国メーカーも追うかもしれない。逆に、テスラやナイキは既にこのファッションや高級ブランドのアプローチを取り入れている。いずれにせよ、
今後、フランスやイタリアのファッション企業がIT企業への人材供給源となることは否定できない」
言うまでもないことだが、今やネットを使いこなして日常生活のなかに活用しているだけでは、その人のことを一般的にオタクとは見なさい。しかしながらファッション業界の人からすると、IT業界の人は「かなり自分たちと違う人」と見ている。反対にIT業界の人の目にはファッション業界はリアルな人の欲求をよく分かっていると映っているようだ。