出発点と終点が欠けた「ものづくりの話」 (2/3ページ)

2013.12.1 06:00

 50人以上の参加のうち20代から30代が中心で男女比では男性がやや多い程度。昼間、都内で大きな会社で仕事をし、夜に「ものづくり」を考えるために自腹でやってくる。急成長を遂げているマザーハウスという企業のファンも多い。

 セミナーのはじまる前、山崎さんにこう言われた。

 「ここでいうものづくりがどういうレベルであるのかを定義しないといけないのですが、参加者の大半は大規模なラインをもつメーカーではなく、工芸品的なサイズでものづくりに関わりたいという方、という印象ですね」

 何とか日本を元気にしていきたいと思う若手は、自らの目が届く範囲ですべてのプロセスが見られることに興味がある。これはぼく自身が20代後半に抱いていた想いに近い。大量生産よりも新しいコンセプトを作ることに人生の舵をきった人間としても共感がもてる。

 このセミナー参加者に限らず、若い人たちとよく話していて、あえて彼らとぼくのどこが違うと感じるかいえば、ぼくは日本の伝統文化を「生のカタチ」で外国人に伝えたいとのテーマにあまり興味がないことだ。重要ではない、というのではない。自分の役割はそこにない、と任じているに過ぎない。が、彼らはそれを自分のすべきことと考えていることが多い。

 ただ、若い人たちが「ものづくり」に惹かれているのは、伝統的文化の継承や伝達だけが動機ではない。

ぼくは、この2点が気にいった

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