綿矢りささん新刊「ウォーク・イン・クローゼット」 消費社会の悲哀、軽やかに (3/4ページ)

2015.11.22 17:02

収録作の執筆のために陶芸家を取材。「その職業に夢中になる理由、魅力が伝わってきた」と話す綿矢りささん

収録作の執筆のために陶芸家を取材。「その職業に夢中になる理由、魅力が伝わってきた」と話す綿矢りささん【拡大】

 早希は休日になると洋服はもちろん靴もバッグも手洗いする。現代の“戦闘服”であるおしゃれな既製品を飾らない生身の自分の肌に近づけようとするかのように。「書いていて、洗濯するところの方がきれいな服を着るところよりも魅力を感じた。本人は隠したがっている所も割と長所なんじゃない?って。何も主人公が深刻に本気で悩まなくても大丈夫なんだ、と思えるようになったのが自分が変わってきたところかも」

 発信者の立場で

 同時収録の「いなか、の、すとーかー」では東京から郷里に戻った陶芸家が、テレビ出演をきっかけに女ストーカーに日常を乱される。「予想外の受け止められ方をされたり意外な所から反響が来たり。それは何かを発信する立場であればあり得ること」。発信する人間と受け止める側の関係に光をあてた一編に、10代で作家デビューし注目を浴び続けた自身の実感もこもる。

昨年に結婚し、関心が向く対象も広がっている

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