フランス人の友人が「ぼくはそういう言い方をなるべく使わないようにしているよ。だってなんかエラそうじゃない」とコメントした。これは育ちの差なのかとも考えた。彼は育ちがすごくいい。
そんなに育ちのよくないイタリア人にも聞いてみた。すると彼女も、「いやな表現ね」と言うから驚いた。だって、その彼女が「もし、そうしたいなら」と言うのをかつて耳にしていたからだ。
越えられない壁はやはりある。
今、ぼくの横では数人の若いムスリムがラウンジの床に頭をつけてお祈りをしている。メッカのある方向の壁に向かって頭を繰り返し下げる。その壁には大型TVがかかっており、欧州のサッカーゲームが放映されている。彼らはその番組には全く関心のないような様子で宗教行為に集中している。
一人はミランのユニホームまで着ている。
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ローカリゼーションマップの勉強会を11月30日に行います。タイトルは「安藤昌也さんのUX論利他的な『私』」です。参加ご希望の方は以下をご覧のうえお申込みください。→http://milano.metrocs.jp/archives/5957
ローカリゼーションマップとは? 異文化市場を短期間で理解するためのアプローチ。ビジネス企画を前進させるための異文化の分かり方だが、異文化の対象は海外市場に限らず国内市場も含まれる。
安西洋之(あんざい ひろゆき) 上智大学文学部仏文科卒業。日本の自動車メーカーに勤務後、独立。ミラノ在住。ビジネスプランナーとしてデザインから文化論まで全方位で活動。現在、ローカリゼーションマップのビジネス化を図っている。著書に『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』 共著に『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』。ローカリゼーションマップのサイト(β版)とフェイスブックのページ ブログ「さまざまなデザイン」 Twitterは@anzaih