若い人たちがどうすれば適切な生き方をできるだろうか、ということをよく考える。「適切」とは一言でいえば、「無駄な敗北感を抱かないですむ」ことに尽きる。希望をもって意欲的に生きるのを理想とするならば、精神的マイナスとなる要因を減らしていくコツを身につけておくのは悪くない。
先月、そんなことを思いながら東北のある大学の教壇に立った。就活を控えた学生たちに経験の積み上げ方を話すためだ。ぼくは白板に3つのことを書いた。
1)全体像を掴むことを目指すこと
2)全体像とは輪郭のハッキリしたものではなく、全体と思われる中に属する3つの部分の関係性が分かった時の確信であること
3)世界のほぼ全ての議論は、2つのことを「同じとするか?」「違うとするか?」がテーマであること
これだけは90分の間に頭に叩き込んで欲しい、と。もちろん、その場で実感を伴って理解できると期待したわけではない。ただ、今分からなくても「大事な点のありか」を頭の片隅においておけば、いつか役立つ時がくる。
まずローカリゼーションマップの考え方について説明した。異なった文化の市場を100%理解するのはありえないので、肝心なのは自分で全体像を分かったと思いアクションに繋がる確信である、と具体的に話した。そして似たような商品をどう分類するかが鍵であるとの例を示した。