保険手数料開示、凍結の舞台裏 地銀抵抗に金融庁長官が激怒、問われる本気度 (5/5ページ)

2016.7.5 06:45

保険商品手数料の透明化の徹底に動き出した金融庁
保険商品手数料の透明化の徹底に動き出した金融庁【拡大】

 金融庁が事業指針を定めた金融行政方針には、フィデューシャリー・デューティーについて「民間の自主的な取り組みを支援することで徹底を図る」と明記している。銀行や生保は、金融庁が凍結した監督指針改正の方向に沿った取り組みを実施する姿勢を示すことで、事態を収束させたいとの思惑だ。

 生保協会は協会ルールについて金融審の議論を踏まえ、金融審の成果として示すようだ。

 銀行業界や生保業界は今のところ、協会ルールを示すより前に、各社が個別に自主的に開示に踏み切るか、それでは開示の対象範囲などをめぐって各社の足並みがそろいにくいため、協会ルールが示された後に実際に開示を行うかなど、複数の案をつくり、どれがベストか業界間の調整を行っているという。

 当面は生保、銀行業界の双方が納得できる協会ルールづくりを調整することができるかが今後の焦点になるが、その結果に金融庁の森長官は矛を収めることになるのか。それぞれの立場でフィデューシャリー・デューティーへの本気度が改めて問われる。(万福博之)

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